佐藤和行さんからのメッセージ

佐藤和行さんからのメッセージ

『仙高同級生の皆さんへ』

3年6組(水池先生)のクラスだった佐藤和行(吹奏楽部)です。

千葉県船橋市在住、勤務地秋葉原。実家は中山、親父は黒川郡富谷町、いずれの家族にも人的被害は無し。
会社の主要工場(茨城)が一部倒壊して再開のめどが立たなかったり、子供のオムツが買えなかったりと言う影響はあるものの、東北での被害を考えれば、比較にならない程度のもの。
それでも、これまで色々な環境や人に支えられて生活が出来ていたのだと痛感させられているところです。

今回の地震ではかなり広範に亘って甚大な被害が出ており、生活の復旧にむけて、みんな大変な思い・努力をしていることと思います。
親族や友人・知人を傷つけられた人もあるかも知れませんが、何があってもめげずに、被災前以上の自分/生活を目指して一日一日を乗りきって欲しいと心より願って止みません。

ここを読んでるみんなは、かなり早い段階で同窓会を察知し、楽しみにしていた人も多いと思います。
私もその一人だったのですが、なにせ人の名前を覚えるのが大の苦手で、成人式の時に山中君の名前をド忘れして怒らせてしまった程。
そんなこともあって、同窓会を前に、アルバムを引っ張り出して見ていました。
案の定、名前はかなりうろ覚えだったけど、こいつ足速かったっけとか、なんか怖かったけど楽しそうにしてたなとか、うっすらと思い出しながら、話したことの有る無し関わらず同級生の皆に会いたくなっていました。

アルバムの編集後記、入間川先生の言葉に「仙高青春のいっぱいつまったこの写真集は、諸君たちが(の?)人生の中で力強い励みとなるでしょう」とあります。
当時は気にも留めなかった言葉ですが、確かに写真達を眺めていると皆が生き生きと共に過ごした記憶、皆がどこかでなにかをしているその存在が、自分の底力を刺激してくれるものだなと感じています。

思えば「自主自立」なんて教訓がありました。自由や好き勝手と履き違えるな、と言う主旨のご指導をたびたび頂きながらも、私たちは個性を色んな方向に伸ばしながら、自分で考え、乗り切る為の「芯」「地力」を養うことができた時期・環境であったと思い起こされます。
言わば大切な青春時代を過ごした仲間です。

『俺達は強い』

これは、ウチの常務の決まり文句なのですが、この勢いと覚悟を伴ったセリフは、仙高生にこそ相応しいと思います。
決して一人ではない。でも自分が頑張るしかない。そんな一踏ん張りが必要な時には、拳を作って口にしてみて下さい。

『俺達は強い』

いま、日本中に「なにか出来ないか」と言う人が溢れながらも、その多くが、現状では義援金をプロに託して少しでも早くの復旧を願うしかない、と言うもどかしさを感じています。
私もその一人でしかなかったのですが、久保内さんの呼び掛けによりこのような発信の場を頂きました。
少しでも皆が踏ん張る力に繋がればと願います。
同窓会は当面延期になりましたが、再会できる日を楽しみにしております。
頑張ろう。


佐藤和行

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