垣尾智美(旧性佐藤)さんからのメッセージ

垣尾智美(旧性佐藤)さんからのメッセージ

『仙台高校のみなさん』

3年の時は越後谷先生のクラスだった佐藤智美と申します。
被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
命あればこそ…。とはいえ、かけがえのないものを失った方の心痛はいかばかりか。

今回の震災で、私の仙台市若林区の実家も津波で流されました。(両親は無事でした。)
物資不足とライフラインの乏しい中での過酷な生活にもかかわらず、地元の人々が助け合いながら、気丈に振る舞っているようすはメールや報道などからこちらにも伝わって来ています。

本当に頭の下がる思いでいっぱいです。

震災からすぐに、仙高時代の青葉区の友人から「仕事を再開したよ。元気だから心配しないで、今は無いものより、あるものに感謝!」とのメッセージをもらいました。
私の頭の中は3/11で時間が止まっていましたが、仙台の友達は少しずつ前に進み始めている。
街にもだんだん活気が戻り始めていると聞き、逆にとても励まされてしまいました。

私は現在、東京に住んでいますが、こちらから宮城に旅行中に被災した人も何人かいます。
ガソリン不足の中、宮城の人に車で福島まで送ってもらい、数日かけて杉並区の自宅に帰宅した友人はその親切さに涙を流していました。
震災時に仙台にいた関西人の義父母は、買い出しの行列で誰も文句を言わず静かに待つ姿に感銘を受けていました。

私も含め、周囲の人も東北のために何かできる事はないか、恩返しがしたいと思っています。
こんな状況でも人を思いやれる、地元の人の本物の温かさと強さを誇りに思います。
必ず立ち直れると信じています。

原発事故も収束が見えない中、私のように幼い子供を持ちながら不安を抱えている方もたくさんいると思います。
今は気持ちを送る事、祈る事しかできませんが、つながりを感じながら、共にがんばって生きていきましょう。

垣尾智美(旧姓佐藤)

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